睡眠時無呼吸症候群
「いびきがひどいと言われた」「朝起きても疲れが取れない」「日中に眠くなる」――
もしかすると、それは「睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)」かもしれません。
睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に何度も呼吸が止まってしまう病気です。特に中高年の男性に多いとされていますが、女性や若い方でも起こることがあります。
放置していると、高血圧・心疾患・脳卒中などのリスク因子(病気を引き起こすきっかけ)になりうるため、早期発見と治療がとても重要です。
「たく内科クリニック(旧:山口医院)」では、簡易検査によるスクリーニングから専門治療施設への紹介まで、地域の皆さまの睡眠の健康をサポートしています。
睡眠時無呼吸症候群の原因
SASの主な原因は、空気の通り道(気道)が寝ている間に塞がれてしまうことです。以下のような要因が関係しています。
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肥満(首まわりに脂肪がつくと気道が狭くなる)
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あごが小さい・舌が大きいなどの形態的な特徴
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扁桃腺が大きい(特に子ども)
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飲酒・睡眠薬の使用(筋肉が緩んで気道が塞がれやすくなる)
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鼻づまり(アレルギー性鼻炎など)
気道がふさがれることで、何度も呼吸が止まり、脳が覚醒し浅い眠りになるため、ぐっすり眠れず体が疲れたままになってしまうのです。
睡眠時無呼吸症候群によって引き起こされる病気
SASを放置すると、以下のような深刻な合併症のリスクが高まることが知られています。
● 高血圧
無呼吸によって夜間に血圧が上昇しやすくなり、**治療しても下がりにくい高血圧(難治性高血圧)**になることがあります。
● 心筋梗塞・不整脈
夜間の低酸素状態が心臓の負担を増やし、狭心症や心筋梗塞、心房細動などの不整脈を引き起こすこともあります。
● 脳卒中・認知機能低下
酸素不足により脳への血流が障害されることで、脳卒中や認知症リスクも高まるとされています。
● 糖尿病・代謝異常
SASがあると、インスリンの働きが悪くなり血糖が上がりやすくなることもわかっています。
このように、睡眠時のいびきや無呼吸は単なる睡眠の問題にとどまらず、全身の健康に影響を及ぼす疾患です。
睡眠時無呼吸症候群の検査・治療法
● 簡易検査(ご自宅で実施できます)
当院では、まず**ご自宅で簡易検査機器(ポリソムノグラフィー)**を装着します。
寝ている間の「呼吸の状態」「いびきの有無」「血中酸素濃度」などを記録し、SASの可能性を調べることができます。
検査は1泊分、操作も簡単で、小さな機械を装着するだけで完了します。
● 専門医療機関での精密検査(必要な場合)
簡易検査の結果、重症の疑いがある場合は、連携している専門施設をご紹介し、終夜睡眠ポリグラフ検査を受けていただくことがあります。
● 治療法:CPAP(シーパップ)療法
確定診断がついた方には、CPAP(持続陽圧呼吸)療法が基本となります。
これは、睡眠中に鼻に装着するマスクから空気を送り、気道がふさがらないようにする治療です。
使用により呼吸停止がほぼなくなり、ぐっすり眠れて日中の眠気も改善すると多くの方が実感されています。
そのほか、以下のようなアプローチもあります。
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生活習慣の見直し(減量、禁酒、横向きで寝るなど)
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マウスピース療法(軽症の場合、歯科と連携)
よくある質問(睡眠時無呼吸症候群について)
Q1. 検査は痛いですか?
A1. ご自宅で行う簡易検査は、センサーを装着するだけなので痛みはありません。リラックスして普段通りにお休みください。
Q2. いびきだけでも検査を受けた方が良いのでしょうか?
A2. はい、「いびきがうるさい」「途中で止まっている」と言われた方は、一度検査されることをおすすめします。無呼吸があるかどうかを確認できます。
Q3. CPAPは一生つけないといけないのでしょうか?
A3. 多くの場合、継続使用が推奨されますが、体重減少や生活習慣の改善により無呼吸が軽減し、CPAPが不要になるケースもあります。
当院のSAS診療について
たく内科クリニックでは、「眠っても疲れが取れない」「日中に眠くて仕事に支障が出ている」といったご相談を多くお受けしています。
睡眠時無呼吸症候群は周囲に言われるまで自覚しづらく、受診が遅れがちな病気です。ですが、きちんと検査・治療すれば改善が見込めます。
当院ではご自宅で受けられる検査機器の導入や、治療後の経過管理にも対応しており、かかりつけ医として長く寄り添える体制を整えています。
いつでもご相談ください
